妊娠(にんしん)中期(ちゅうき)から後期(こうき)にかけての心配事(しんぱいごと)のひとつに、早産(そうざん)と切迫(せっぱく)早産(そうざん)があります。早産(そうざん)とは、赤ちゃん(あかちゃん)がまだ未熟(みじゅく)な妊娠(にんしん)２２週(しゅう)〜３７週(しゅう)未満(みまん)にお産(おさん)が始まる(はじまる)ことをいいます。早産(そうざん)は、妊娠(にんしん)月数(つきすう)が満ち(みち)ていないだけであって、お産(おさん)の始まり(はじまり)は普通(ふつう)の分娩(ぶんべん)と同じ(おなじ)です。産後(さんご)、赤ちゃん(あかちゃん)の成熟度(せいじゅくど)に合わせ(あわせ)た治療(ちりょう)が必要(ひつよう)になってきます。場合(ばあい)によってはＮＩＣＵ（新生児(しんせいじ)集中(しゅうちゅう)治療室(ちりょうしつ)）の整っ(ととのっ)た病院(びょういん)へ転送(てんそう)されることもあります。赤ちゃん(あかちゃん)が自分(じぶん)の力(ちから)で生き(いき)られるようになるまで、保育器(ほいくき)に入って(はいって)過ごし(すごし)ます。それに対(たい)して切迫(せっぱく)早産(そうざん)とは、妊娠(にんしん)が継続(けいぞく)しているものの、２２週(しゅう)〜３７週(しゅう)未満(みまん)に規則的(きそくてき)な子宮(しきゅう)収縮(しゅうしゅく)（陣痛(じんつう)）が続い(つづい)たり、子宮口(しきゅうこう)が開く(ひらく)前兆(ぜんちょう)として子宮(しきゅう)頸管(けいかん)が短く(みじかく)なったり、子宮口(しきゅうこう)が開い(ひらい)たり、早産(そうざん)の兆候(ちょうこう)がある場合(ばあい)をいいます。そのままお産(おさん)が始まら(はじまら)ないように、安静(あんせい)を第(だい)一に過ごし(すごし)ます。お医者(いしゃ)さんの指示(しじ)に従って(したがって)、自宅(じたく)で、または入院(にゅういん)して、早産(そうざん)の兆候(ちょうこう)がなくなるまで横(よこ)になって過ごし(すごし)ます。必要(ひつよう)に応じ(おうじ)て、子宮(しきゅう)収縮(しゅうしゅく)抑制剤(よくせいざい)を服用(ふくよう)したり、点滴(てんてき)による治療(ちりょう)が行なわれ(おこなわれ)ます。少し(すこし)でも早く(はやく)対応(たいおう)するため、「規則的(きそくてき)なおなかの張り(はり)が続く(つづく)」「出血(しゅっけつ)がある」「おなかや腰(こし)に痛み(いたみ)を感じる(かんじる)」「破水(はすい)した（あるいは、したかもしれない）」という時(とき)には、すぐ病院(びょういん)に連絡(れんらく)をとって受診(じゅしん)してください。早産(そうざん)の原因(げんいん)は、ママ側(がわ)としてＢ群(ぐん)溶連菌(ようれんきん)やクラミジアなどによる感染症(かんせんしょう)、子宮(しきゅう)の形(かたち)の異常(いじょう)、子宮(しきゅう)頸管(けいかん)無力(むりょく)症(しょう)、前置胎盤(ぜんちたいばん)や羊水(ようすい)過多(かた)、赤ちゃん(あかちゃん)側(がわ)として逆子(さかご)の場合(ばあい)、多胎妊娠(たたいにんしん)の場合(ばあい)、などがあるといわれています。しかし、どれにも当てはまっ(あてはまっ)ていなくても、早産(そうざん)の兆候(ちょうこう)があらわれることもあります。早産(そうざん)を避ける(さける)ために、頻繁(ひんぱん)におなかが張る(はる)人は(ひとは)運動(うんどう)のし過ぎ(しすぎ)に注意(ちゅうい)したり、妊娠(にんしん)高血圧(こうけつあつ)症候群(しょうこうぐん)などの合併症(がっぺいしょう)にならないように体重(たいじゅう)の増えすぎ(ふえすぎ)や塩分(えんぶん)の摂り(とり)すぎに気(き)をつけてください。
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