妊娠(にんしん)すると、便秘(べんぴ)がひどくなる人(ひと)が増え(ふえ)ます。それは、妊娠(にんしん)を継続(けいぞく)させるために増える(ふえる)黄体ホルモン(おうたいほるもん)が腸(ちょう)の動き(うごき)を抑え(おさえ)たり、大きく(おおきく)なった子宮(しきゅう)が腸(ちょう)を圧迫(あっぱく)して動き(うごき)を妨げ(さまたげ)たりするからです。また、運動(うんどう)不足(ぶそく)や野菜(やさい)不足(ぶそく)の食生活(しょくせいかつ)も、便秘(べんぴ)を悪化(あっか)させる原因(げんいん)になります。解消法(かいしょうほう)として次のよう(つぎのよう)な方法(ほうほう)があります。●食物(しょくもつ)繊維(せんい)をたくさん摂る(とる)…ほどよい柔らかさ(やわらかさ)と量(りょう)の便(びん)を作り(つくり)、腸内(ちょうない)環境(かんきょう)を整える(ととのえる)食物(しょくもつ)繊維(せんい)を１日(にち)２０〜２５ｇを目標(もくひょう)に摂り(とり)ます。●適度(てきど)な運動(うんどう)をする…腸(ちょう)の動き(うごき)を刺激(しげき)するため、毎日(まいにち)ウォーキングなどで適度(てきど)に体(からだ)を動かす(うごかす)ことも必要(ひつよう)です。●ヨーグルトを食べる(たべる)…ヨーグルトに含ま(ふくま)れる乳酸菌(にゅうさんきん)などの善玉菌(ぜんだまきん)を増やし(ふやし)て、腸内(ちょうない)環境(かんきょう)をよくします。●水分(すいぶん)を１日(にち)１?摂る(とる)…水分(すいぶん)が不足(ふそく)すると、便(びん)が硬く(かたく)なり、便通(べんつう)が悪く(わるく)なります。食事(しょくじ)で摂る(とる)分(ぶ)も含め(ふくめ)て、１日(にち)１?を目標(もくひょう)に水分(すいぶん)補給(ほきゅう)をしてください。●決まっ(きまっ)た時間(じかん)にトイレに行く(いく)…毎日(まいにち)、出(で)ても出なく(でなく)ても同じ(おなじ)時間帯(じかんたい)にトイレに行き(いき)ましょう。便意(べんい)を感じ(かんじ)やすくなります。しかし、いろいろ試し(ためし)ても苦しい(くるしい)ときは、自己(じこ)判断(はんだん)で市販(しはん)の便秘薬(べんぴやく)や浣腸(かんちょう)を使わ(つかわ)ず、必ず(かならず)お医者(いしゃ)さんに相談(そうだん)してください。また、便秘(べんぴ)がひどくなると、肛門(こうもん)の粘膜(ねんまく)が傷つい(きずつい)て出血(しゅっけつ)したり、静脈(じょうみゃく)が圧迫(あっぱく)されてうっ血(うっけつ)し、こぶができます。これが痔(じ)です。放っておく(ほうっておく)と悪化(あっか)するので、早め(はやめ)にお医者(いしゃ)さんに相談(そうだん)してください。座薬(ざやく)など、妊娠(にんしん)に影響(えいきょう)しない薬(くすり)を処方(しょほう)してもらえます。また、普段(ふだん)から、立ち(たち)っぱなしは避ける(さける)、お風呂(おふろ)で血行(けっこう)を促進(そくしん)する、排便時(はいべんじ)に無理(むり)にいきまない、排便後(はいべんご)はシャワートイレで清潔(せいけつ)を保つ(たもつ)、など痔(じ)の予防(よぼう)に努める(つとめる)ことも大切(たいせつ)です。
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